【C.57】車いす対応×デザイン性×機能性。こだわりを追求したトイレ・浴室・脱衣室

個性を大切にしながら、車いすで暮らすお子様の成長を見守りたい。
そんな思いから始まった、マンションのフルリフォーム事例です。
今回の計画では、車いすでの生活動作を無理なく行えることはもちろん、介助するご家族にとっても負担が少なく、快適に過ごせる住まいを目指しました。
また、使いやすいだけでなく、家族の個性に合わせた空間にしたいというご希望から、デザイン性にもこだわり、機能性と美しさを両立した住まいづくりを行っています。
今回は、トイレをはじめ、洗面脱衣室・浴室など、介助の負担が大きい場所と、同居する家族の一室をご紹介します。
| 場所 | 神奈川県川崎市 |
| リフォームした場所 | フルリフォーム(トイレ、洗面脱衣室、浴室、洋室) |
2方向動線で使いやすさと美しさを両立したトイレ



今回特徴的なのが、2方向から出入りできる動線です。
一方は車いすでスムーズにアプローチできるドア、もう一方は通常のドアを設けることで、車いす生活者と介助者それぞれにとって無理のない動きが可能となっています。
車いすでもスムーズに出入りできる「ひきドア」


引き戸と開き戸、それぞれの良さを兼ね備えた「ひきドア」を採用しました。
この製品は、まず引き戸のようにドアを横に引いてあけ、一定の位置まで動かすと、カチッと切り替わり、そこからは開き戸のように開く仕組みになっています。
車いすの出入りに必要な有効開口が確保しやすく、スムーズな動作が可能になります。
また、引き戸のように壁面いっぱいの引きしろを必要としないため、スペースが限られがちなトイレや洗面脱衣室に採用されやすい点が特徴です。
清潔感と上質さを演出するクロスと照明


トイレ空間は、清潔感があり、落ち着いた空間を演出できるよう、クロスのサンプルをいくつも確認しながら選定しました。
それに合わせて、照明も個性のあるものを選出しています。
あえて部屋の中心ではなく、隅に設置することで、光に陰影が生まれ、空間に奥行と個性を感じられる仕上がりとなりました。
車いす生活者の部屋から最短でアクセスできる洗面脱衣室

車いすで生活される方の移動を最小限に抑え、介助の負担を軽減するため、トイレ・洗面脱衣室・浴室は最短でアクセスできる配置としました。
間取りを検討するにいたっては、日常生活の動作や介助の方法について詳しくヒアリングを行っています。
その結果、
- 入浴は介助が必要であること
- 自室で衣類を脱ぎ、そのまま洗面脱衣室を経由して浴室に向かうこと
という動作の流れが想定されました。
こうした実際の生活動線に合わせて、各空間の配置や動線計画を行い、介助のしやすさにも配慮した設計としています。
車いすでも使いやすい洗面台

洗面化粧台は、車いすでも使いやすいLIXILの「ドゥケアカウンター」を採用しています。
従来の洗面化粧台は、車いすでアプローチすると足や膝が当たってしまい、十分に近づけないことが課題となっていました。
ドゥケアカウンターは、足元の空間を広く確保することで、車いすに座ったままでも無理なく近づくことができ、水栓も手の届きやすい位置に設計されています。
インテリア性も配慮されており、車いす対応の設備でありながらも主張しすぎず、空間に馴染むデザインとなっています。
お化粧しやすい広めのカウンター

洗面化粧台の横に、お化粧や身づくろいをしやすい広めのカウンターを設けました。
これにより、朝の忙しい時間帯でも洗面化粧台の使用が集中しにくくなり、それぞれの動作を無理なく行えるようになっています。
有孔ボードで細かなものもすっきり収納

カウンターの前には、有孔ボードを設置しました。
化粧品や、ドライヤー、整髪料など、細かなアイテムもフックや棚を組み合わせことで、使いやすく整理できるようになっています。
定位置を決めて収納することで、取り出しやすさと片づけやすさを両立し、すっきりとした状態を保ちやすい工夫とされています。
ロールスクリーンで生活感を隠す工夫


洗面脱衣室は、洗濯機やタオル類など、生活感の出やすい空間です。
今回は、洗濯機の前にロールスクリーンを設けることで、必要に応じて視線を遮り、空間をすっきりと見せられるようにしました。
来客時にも、サッと隠すことができ、安心して対応しやすい工夫としています。
使いやすい位置に設けたハンキングバー

洗面脱衣室には、使いやすい位置にハンギングバーを設置しました。
ハンギングバーがあることで、天候に左右されず、室内で洗濯物を干すことができるため、日々の家事を無理なく行える環境となっています。
洗濯機の近くに設置することで、洗う・干すといった一連の作業がスムーズに行える点も特長です。
明るさと使いやすさを兼ね備えた浴室

洗面脱衣室を抜けると、浴室があります。
浴室は、明るくてシンプルなデザインのものを選定しました。
浴室暖房乾燥機もついており、洗面脱衣室のハンギングバーと同じく、天候に左右されない家事の環境を整えています。
ボトル類をすっきり見えるワンポイント

ちょっとしたポイントとして、石鹸類のボトルをすっきり見せるアイテムを設置しました。
「自分らしさ」と使いやすさを両立した居室

ご家族それぞれの居室は、個性が感じられる空間に仕上げました。
クロスは白をベースに、ワンポイントでグレーを取り入れることで、落ち着きのあるモダンな雰囲気を演出しています。
また、棚や有孔ボードも白で統一することで、全体的にまとまりのあるすっきりとした空間になりました。
軽い力で開閉できる引き戸

車いすで生活されている方に配慮し、全ての居室のドアを引き戸に統一しました。
引き戸とすることで、開閉時の動作が少なく、車いすでも無理なく扱えるようになっています。
また、取手は握りやすいI型の形状を選定し、軽い力でも操作しやすいよう配慮しています。
有孔ボードで魅せる収納を

ご利用者様のご希望により、居室の一部に有孔ボードを設けました。
フックや棚を組み合わせることで、収納としての機能を持たせながら、魅せる収納として楽しむことができます。
飾るものによって空間の印象を自由に変えられるため、自分らしさを表現できる居室となっています。
ご利用ありがとうございました!
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